震度7でも『【認定】耐震等級3』のエコハウスが家族と財産を守る!

耐震性能お得なエコハウス?
はじめくん<br>
はじめくん

地震は怖いけど、ハウスメーカーから耐震等級3相当って言われているから大丈夫だよね?

Ukalu(ウカル)
Ukalu(ウカル)

耐震等級3相当は基準を満たしてないこともあるんだ。

建築士が設計段階でしっかり計算した「構造計算」を実施して認定をとることが重要だよ。

これまで快適でエネルギーを使わないエコハウスについて解説してきました。

今日は最も大切な家族と財産を守る耐震性能について、東日本大震災と熊本地震の2回の大地震(震度5強)を経験した私Ukaluの思いを書きます。

ポイントは次の3つです。

  • 熊本地震(2回の震度7)に耐えた耐震等級3
  • 構造塾の動画で耐震性能について学ぶ
  • 構造計算もしくは品確法の【認定】耐震等級3を取得する

記事の内容は「構造塾チャンネル」と「楽しく分かる! 木構造入門 改訂版」を参考にさせていただきました。

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経験した2度の大地震

東日本大震災

東日本大震災 宮城県 南三陸町 OFFさん撮影

2011年3月 仕事で川崎に長期出張中に、東日本大震災を経験しました

当時、電子顕微鏡の装置立ち上げ試験中でした。

その電子顕微鏡がありえない揺れかたをしたため慌てて外に逃げようとしたのですが、自動扉が開かなくなって危うく閉じ込められる寸前に、もう1人別の試験をされている方がいて一緒に扉をこじ開けることで外に出ることができました。

外に出ても、街灯がグワングワン揺れていて恐怖したことは今でも忘れることができません。

さらにその後原発事故が起き、自給自足のエコハウス建築を志すきっかけになっています。

鉄骨がむき出しになった福島第一原子力発電所(1~4号機)

熊本地震

そして5年後、今度は大分県に出張した際の朝方近く熊本地震が起きました

自分が泊まっていたホテルは震度5強。東日本大震災を思い出したのは言うまでもありません。

震度が大きかったので「大分県が震源だろう」と思ってテレビを点けると、熊本で震度7の文字。

【速報】熊本県益城町で震度7(16/04/14)

九州が地元の自分にとって熊本はもちろん益城町も何度も訪れている地域です。

その後に見た益城町の状況に言葉を失います。

引用先キロクマ

東日本大震災では津波に対する恐怖が大きかったですが、熊本地震は震度7が2回というありえない状態に戦慄しました。

当時は持ち家に対するネガティブな印象もあり、鉄筋のマンションに住み続けようと思いを強くしています。

それから、3人目の子供をきっかけに家づくりを考え始めましたが地震に対する恐怖は残っていました

耐震を学ぶきっかけ動画「構造塾」

地震保険で備えるしかないのかと考えていたところ、youtubeのおすすめに「構造塾」の佐藤さんの動画が挙げられていて、見てみると熊本地震でも耐えられた住宅があると訴えているのです。

鉄筋の豪邸か何かかなと思っていたところ、木造住宅でかつ耐震等級3というキーワードがありました。

【構造塾#97】築10年の木造住宅 解体調査で見えたこと!

耐震等級3の建物は、とんでもない震度7の地震に2回も耐え抜いたのです。

くまもと型住宅生産連合会の「耐震等級3のススメ」資料によると耐震等級3は倒壊や全壊がゼロ、約9割の建物が無被害となっています。

エンジニアとしてデータを非常に重視する自分にこの結果は非常に心強く写り、家づくりを決める最後の決め手となりました。

「構造塾」佐藤さんは耐震性について学ぶための分かりやすい動画をたくさんアップしています。

家づくりにオススメの動画でも紹介しています「構造塾」チャンネルは登録必須です。

エコハウスと耐震等級3

はじめくん
はじめくん

エコハウスと耐震性って関係なさそうだけど?

Ukalu(ウカル)
Ukalu(ウカル)

エコハウスは長持ちする家だから、将来に渡って歪みが少ない耐震等級3が必要なんだ

耐震等級3の家は震度7の地震に2回耐えられるだけあって、ガッチリとした構造になっています。

震度7クラスではなくどこでも良くある震度5レベルでも、耐震性能が低い家は多少歪んでしまいます。

ここで問題になるのは、家が歪んだことによる気密性(C値)の劣化です。

エコハウスとは?の記事で詳しく紹介しているC値はスキマ風がどれだけ入ってくるかの指標で、これが悪い(スキマが大きい)と寒くて暑い家になってしまって、電気をたくさん使う家になってしまいます。

耐震等級と高気密高断熱の家については「構造塾」の動画でも解説されています。

【構造塾#73】構造弱めの高断熱高気密はあり得ない

耐震等級3相当ではなぜダメか

熊本地震があってから、耐震等級3をアピールする会社が増えてきました。

これは国民の命と財産を守る上でとても良いことです。

しかし、よくよく文章を見ると耐震等級3相当と書いてある会社も見られます。

この耐震等級3相当にも2種類あり、

  1. 計算を実施したが、性能証明費用を節約するため相当とする
  2. 壁量が1.5倍あるので耐震等級3相当としても問題ないだろう

1番は問題ありません。しっかり品格法に基づいた計算を実施しているため耐震等級3相当だと判断できます。

問題は2番の壁量のみ1.5倍にしているケースです。

実は、詳細な構造計算を実施すると壁量は1.86倍必要となります。⇨(参考:耐震等級3相当とは?

また壁量だけでは柱やスジカイとの接合部を考慮した全体のバランスが把握できない問題があります。

【構造塾#25】知ってます?耐震等級3相当、実は2種類ある
構造塾チャンネル 「耐震等級3相当、実は2種類ある」

これを防ぐ方法は簡単で、お金を払って住宅性能評価機関の認定をもらえば良いのです。

第三者機関のチェックが入るため悪意のないミスも防ぐことができ、震度7の熊本地震を耐え抜いた耐震性能を安心して手に入れることができます。

20〜30万円と決して安い金額ではありませんが、性能評価の認定があれば地震保険が50%も割引(耐震等級3)になります。

地域によってはこれだけで、性能評価認定の金額を回収できると思います。

さらにフラット35でローンを組まれる方はフラット35S仕様となり、0.25%の金利優遇(2021年現在)を受けることもできるため、さらにお得になります。

3つある耐震性能の計算方法

スタジオジブリ 風立ちぬより

耐震性能の計算方法には次の3つがあります。

  1. 仕様規定
  2. 性能表示計算
  3. 許容応力度計算

これだけだと難しそうなので勝手にキャラ付けすると、

1.仕様規定(建築基準法、すべての木造建築)

仕様規定キャラ(ノーム)

一番簡単な計算方法が仕様規定になります。

2階建ての木造建築で必ず行う必要がある計算です。

壁の量は計算しますが、基礎と部材を計算しなくても良いため耐震性能に不安が残ります

2.性能表示計算(品確法、長期優良住宅)

性能表示計算キャラ(ドワーフ)

性能表示計算はドワーフにしました。明らかにノームより強そうですね。

仕様規定で弱かった、基礎と部材の計算も実施するため格段に強い家になります。

計算方法は建築基準法ではなく「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」を基準とします。

品確法では性能表示制度があり、「耐震等級」「耐風等級」「耐雪等級」の認定を取得することができます。

長期優良住宅は耐震等級2以上の認定が必要となるため、この品確法の基準で計算を実施し第三者機関でチェックを行ってもらいます。

品確法で認定された耐震等級3の家は、震度7が2回発生した熊本地震を耐え抜きました。

私Ukalu基準では品確法の耐震等級3の認定取得を基本基準として推奨します。

3.許容応力度計算(建築基準法、木造3階建て)

許容応力度計算キャラ(オーディン)

許容応力度計算キャラは片目を差し出して知恵を手に入れた北欧神話の主神オーディン。

強さだけでなく知力も兼ね備えた最強のキャラです。

許容応力度計算はまさにこのイメージ。構造的な強さを高度な計算で補強しています。

許容応力度計算は「構造計算」とも呼ばれ、「構造計算した耐震等級3」は「品確法の耐震等級3」よりも耐震性能は高いと言われています。

専門性が非常に高いため同じ建築士でも構造計算を専門とする建築士が存在し、約10年前に構造建築士一級の国家資格が創設されました。

そのため計算費用が20万前後必要となってしまいますが、東日本大震災や熊本地震レベルの地震から家族と財産を一生守れると考えれば高くありません。

【構造塾#5】計算方法で強度レベルが変わる、不思議な木造住宅

最後に

スタジオジブリ おもひでぽろぽろより

本当は東日本大震災の動画も貼り付け予定でした。

たくさんの東日本大震災の動画を見ている中で涙が止まらなくなり、youtubeの埋め込みをやめました。

東日本大震災から10年経った今、見ても大丈夫な方だけ過去の地震の動画を見てください。 ⇨ 東日本大震災の動画

家族や財産を失うのは一瞬だと思い出し耐震性能3にお金をかけるのは決して無駄ではないと思えるはずです。地震保険に入る予定があれば、そのお金で耐震性能3にするべきです。

奇跡の一本松

保険は自然災害が起きた瞬間に家族の命は守ってくれません

人間は嫌なことを記憶から遠ざける性質があり地震の怖さを忘れやすくなっています。

認定された耐震性能3、土地を探すときのハザードマップチェックはルーチンワークだと思ってこれからの家づくりに取り入れてください。

今コロナで家族や自分を守る家づくりが注目されています。

コロナだけでなく自然災害を確率を下げる家は、家族や自分を守るシェルターになってくれます。

1人でも多くの人が「長期優良住宅の耐震等級3」or「構造計算の耐震等級3」の家づくりを進めようと考えてくれたら嬉しいです。

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