
高額な補助金ってどうせ抽選なんでしょ?
僕が当たるわけないよ。

先着順がほとんどで、抽選の場合も補助金を知らない人が意外と多いため競争率は低いです。申請しないともったいないですよ。
住宅に限らず国や自治体が用意している補助金・助成金は申請方法が複雑なため、予算を消化しきれず余っているものが意外と多いです。
2021年度(令和3年度)のZEH補助金(後述)は4次募集まで募っていました。ZEH:240件、ZEH+:539件の申請数に対してZEH:239件、ZEH+:537件の採用となっており、ほぼ全ての申請者が補助金を受けとっています。 ⇨ 環境共創イニシアチブ
つまりどんな補助金があるか把握して条件の合う補助金を適切な時期に申請すれば、現状ほとんどの新築希望者が助成金を受け取れることになります。
しかも、エコハウスであれば条件を上手く組み合わせることで
- ZEH+ 105万円
- 先進的再エネ熱利用 90万円
- 蓄電池補助金 20万円
- V2H補助金 75万円
- 住まい給付金 10〜50万円
- 外構の木質化給付金 50万円
国の補助金だけで合計すると約350万円も受け取ることができます。(2021年度の場合)
さらに地方自治体が独自予算で実施している補助金も併用できるのでさらに加算できます。
これに住宅ローン補助が350万円(年収700万 4000万円ローン時)
各種税金控除が25万円と仮定すると
すべて申請すると約750万円の金額が助成されることになります。
下にあるようなエコハウスのメリットを享受しながら補助金がもらえるのであれば、これを使わない手はありません。
- 省エネによる電気代節約
- 高断熱高気密により暖かく涼しい家
- 長持ちするためランニングコストが安い
- 適切な温湿度環境による健康増進から医療費削減
- 災害による停電時にも電気を使える
エコハウスのメリットはこちらの記事でも詳しく書いてます。 ⇨ 絶対得する『エコハウス』とは?高気密高断熱で太陽光と熱を使い倒す!
エコハウスにたった一つだけあるデメリット(コストアップ)も補助金があれば解決できます。
補助金の選び方

検索したけど補助金の種類が多すぎてよくわからないです
すいません。デメリットがもう一つありました。
補助金は各省庁で作られていることから種類が多く、制度も複雑です。
- もらえる条件が複雑なためどれを選べば良いか?
- 自分はどの補助金が対象になるのか?
- いつ、どこで、誰にお願いすれば良いのか?
詳細は補助金を管轄する省庁が発行する資料を見るのが間違いありません。
とは言えそこに到達するまでが大変ですので、「長期優良住宅」と「外構の木質化の補助金」の申請を活用した私Ukalが、少しでも理解が楽になるよう記事を書きました。
多額の資金が必要な家づくり、すでにブログで書いた「グリーン住宅ポイント制度」(2022年度はこどもみらい住宅支援事業)と合わせて貰えるものはもらっておきましょう!
追記)グリーン住宅ポイント制度は2021年12月15日までで終了となりました。代わりにこどもみらい住宅支援事業が創設されるため、2021年11月26日以降に家を建てる方やリフォームされる子育て世代の方はこちらを利用することができます。⇨国土交通省 報道発表資料
住宅補助金はこの流れでもらおう!
住宅補助金は併用できるものと併用できないものがあります。
そのため、併用できない大型補助金を最初に検討することをオススメします。
2021年度ベースで選ぶ流れを書くと
- ①併用できない大型補助金を選ぶ
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)
- ZEH
- ZEH+
- 次世代ZEH+実証事業
- 地域型グリーン化住宅事業
- 長期優良住宅
- ゼロエネルギー住宅
- LCCM(低炭素建築物)
- グリーン住宅ポイント制度
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)
- ②併用できる補助金を選ぶ
- どの補助金とも併用可能
- 外構部の木質化対策支援事業
- 家庭用燃料電池
- すまい給付金
- 災害時にも活用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金
- ZEH,ZEH+,「次世代ZEH+実証事業」と併用可能
- 先進的再エネ熱導入支援事業
- ZEH+,「次世代ZEH+実証事業」と併用可能
- 蓄電システム
- 燃料電池
- V2H充電設備
- 次世代ZEH+実証事業のみ併用可能
- 太陽熱利用温水システム
- 地方自治体の補助金
- どの補助金とも併用可能
- ③依頼業者が申請可能か、日時が間に合うか調べる
- 年度はじめの4月から5月に申請するためにも3月までにハウスメーカや工務店・設計事務所と相談する
補助金の種類

僕は3つの補助金の中からどれを選べば良いの?

①ハウスメーカーで建てるなら「ZEH」
②工務店なら「地域型住宅グリーン化事業」
③この二つの枠に漏れた場合は「グリーン住宅ポイント制度」を使おう!
『ZEH(ゼッチ)』(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)

「ZEH:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス補助金制度」を簡単に説明すると、自宅で使うエネルギーを全部自分で作りだす家を建てると貰える補助金制度です。
作る家の規模にもよりますが、5kw以上の太陽光パネル設置すればほぼ達成できる基準なので、太陽光を検討するならZEH補助金もしっかり情報を集めましょう。
大手ハウスメーカーで補助金を申請する場合はZEHがメインとなります。
ハウスメーカで太陽光を設置するならZEHを申請すると覚えておきましょう。
『地域型住宅グリーン化事業』(長期優良住宅、ゼロエネルギーハウス、LCCM住宅)

工務店と家づくりを進めるなら最初に検討したい補助金です。
先に紹介した「ZEH」補助金は規模の違いから大手ハウスメーカーが多くの枠を確保しやすいため、工務店が不利にならないよう国土交通省が新たに作った補助金制度といえないこともありません。 ⇨地域型グリーン化事業 国交省
ZEHとの大きな違いは、
- 太陽光パネルが必須では無い(ゼロエネは必須)
- 工務店ごとに配布枠が決まっている
- 地域材使用や3世代住宅、若者・子育て世帯は加算される
太陽光を載せず長期優良住宅を希望される施主は「地域型グリーン化事業」の「長期優良住宅」一択です。
地域材を使うことで20万円の加算、3世代住宅を計画すれば30万円の加算があります。
2022年度 変更点(予定)
2022年度から「若者・子育て世帯加算 30万円」に加え「地域の伝統的な建築技術の継承に関する加算 20万円」、「バリアフリー加算 30万円」が新しく創設されます。
複数加算可能となり上限は60万円です。
若者・子育て世代の条件は建主が40歳未満もしくは18歳以下の子供を育てている世帯となります。
また、2022年度(令和4年度)からZEH水準の省エネ性能が必要となりそうです。
長期優良住宅の場合、最高で140万円(申請未経験の工務店、経験工務店は125万円)+30万円(3世代or若者・子育て)+30万円(バリアフリー)=200万円の補助金を貰えるようになりました。2022年度にエコハウスを建てる方はお得です!

ゼロ・エネルギー住宅型
太陽光を載せる場合は「地域型グリーン化事業」版のZEHも用意されており、最高140万円に長期優良住宅と同じく「地域材」「3世代住宅」「若者・子育て世帯」「伝統的な建築技術」「バリアフリー」の加算(最高60万円)があるので積極的に狙いたい補助金です。
さらに2022年度は長期優良住宅と組み合わせると10万円加算があります。(全て加算すると最高210万円)
認定炭素住宅・ZEH Oriented
その他の補助金がもらえる住宅として認定低炭素住宅(LCCM住宅)とZEH Orientedの2種類があります。LCCM住宅はエネルギーだけではなく、使う建材のリサイクルまで効力して2酸化炭素排出量をマイナスにする(太陽光や太陽熱で相殺する)住宅を建てることで貰える補助金(2022年度は125万円+各種加算)です。
対応している工務店が少し限られてきますが(枠も少なめ)、究極のエコハウスを狙うならこのレベルまで考えたいとこところです。
ZEH Orientedは日射を確保できない都市部狭小エリアにおいて、太陽光パネルを設置しなくてもZEHとみなす制度です。⇨ ZEH Orientedとは(マルナカ工務店)
住みたい都道府県『評判の良い工務店の選び方』3つのポイントで紹介した「地域型住宅グリーン化事業リスト」に載っている工務店であればある程度の枠は確保されていると思いますので、新年度前(3月)までの相談をオススメします。
『グリーン住宅ポイント制度』
2021年限定の新しい住宅ポイント制度については2021年限定!補助金「グリーン住宅ポイント制度」もらえる条件で詳しく解説してます。
追記)グリーン住宅ポイント制度は2021年12月15日までで終了となります。代わりにこどもみらい住宅支援事業が創設されるため、2021年11月26日以降に家を建てる方やリフォームされる子育て世代の方はこちらを利用することができます。⇨国土交通省 報道発表資料
記事作成しました。⇨⇨「グリーン住宅ポイント」は終了も・・「こどもみらい住宅支援事業」が始まりました!
補助金のスケジュール(2021年度版)
2021年度版の参考資料を貼ります。(リクシル家づくり優遇制度ガイドより)
早いものは4月上旬から募集が始まっていますね。
補正予算などで、都度始まる補助金もありますが基本は4月から5月、枠が余れば追加の募集をかけるスケジュールになっています。

ここまで読んで頂けた方であれば、よく纏まっているこちらのリクシル家づくり優遇制度ガイドが参考になりますので是非チェックしてください。
次回は併用できる補助金について解説します。
最初に紹介した350万円の補助金をゲットするための条件も詳しく書いてます ⇨ 「併用できる!2022年☀︎『住宅補助金』のもらいかた「新築編」その②」
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