「C値」「Ua値」「Q値」「G1」「G2」は住宅性能(特に断熱)を表す数値

お得なエコハウス?
はじめくん
はじめくん

工務店のホームページでC値とかUa値とか書いてあるけど、これってなーに?

Ukalu(ウカル)
Ukalu(ウカル)

C値は家の隙間(スキマ)の大きさを表していて、Ua値は断熱性能を比較できる数値だよ

家づくりを始めると、これまで知らなかった専門用語がたくさん出てきます。そのなかでも特に良く使われているのが、「C値」「Ua値」「Q値」「G1」「G2」です。

一見難しそうですが理解してしまえば簡単な内容です。

「C値」「Ua値」「Q値」を理解すれば、ハウスメーカや工務店、設計事務所の実力を客観的に評価できるようになりますので、ぜひこの記事で覚えてください。

「C値」とは家の「隙間(すきま)」の大きさである

隙間風が入る住居

 

  • C値」が悪い(数値が大きい)家はスキマ風がたくさん入る
  • C値」の目標は「1.0以下
  • C値」は業者の実力を客観的に測れる重要指標

「C値」は家の大きさに対して、どれだけ隙間があるかを表した数値です。「C値」が小さければ小さいほど、住まいにスキマ風は入ってこなくなります。

つまり、「C値」は建物の気密性(どれだけ外部から空気が入ってくるか)を表すこととなり、特にこの数値が低い(隙間が少ない→気密が高い)住まいを「高気密住宅」と呼んでいます。

C値と隙間の大きさの目安を書くと

C値[㎠/㎡]隙間の大きさ住まいの例
10.0絵本(大)30年以上前の一般住宅
5.0雑誌(小)一般住宅(関東より西)
2.0ハガキ一般住宅(東北・北海道)
1.0iphone高気密住宅の最低基準
0.5名刺目指したい高気密住宅
C値の大きさと隙間大きさ目安[30坪(100㎡)を想定]

暖かくて快適な家を建てるためには、外からの冷たい空気や熱い空気をどれだけシャットアウトできるかが重要になります。

工務店やハウスメーカを選ぶ際の目安として「C値:1.0以下」を基準に選べば暖冷房の電気代を削減でき、すきま風に悩まされる家づくり失敗の確率を減らすことができます。

「C値」の測定方法

 

「C値」が隙間の大きさということはわかっていただけたと思います。ではこの「C値」をどうやって測るのか?

下の動画は実際の気密測定動画です。大きなバズーカーが見えると思いますが、この装置を使って強制的に空気を外に出して、その出しにくさを測ることで「C値」を求めることができます。(隙間が少ないと排気がやり難くなります)

第18回 気密測定を実況中継★

「C値」で隙間の大きさが測れるということは、実は施工する業者の実力を客観的に評価することができます。

私たち家づくり素人では細かい大工技術を評価するのは難しいため、客観的に評価できる「C値」はとても重要な指標となります。

どんな施工をすれば高気密住宅と言われる「C値0.5以下」になるか。こちらのブログ(山男のつぶやき(気密測定屋))で実例がたくさんあります。

有名ハウスメーカでも、「C値」気密性に関しては苦手としている会社もあるので、お時間ある時に下記参考サイトをご覧ください。

「C値」気密性のさらに詳しい情報を知りたい方におすすめのサイト「ウェルネストホーム」さん

ハウスメーカの「C値」をランキング形式で調べたサイト

「Ua値」とは家の「断熱性能」を示す数字である

はじめくん
はじめくん

「C値」はなんとなく分かったけど、「Ua値」はどんな意味?

Ukalu(ウカル)
Ukalu(ウカル)

「Ua値」も「C値」と同じく、数値が小さいと高性能(断熱性能が高い)ことがわかる指標なんだ。

  • Ua値」は住まいの総合的な断熱性能
  • Ua値」は少ない方が高性能、推奨は「0.46以下
  • Ua値」で窓と断熱材の性能を評価できる

「C値」が外から入ったり、内側から出てしまう空気の量を表していたのに対し、熱量がどれだけ外に逃げてしまうかを数値で表したものが「Ua値」になります。

家の中で最も熱が逃げる場所は「窓」

断熱性能を上げるなら窓にこだわろう!

窓を高性能なもの(トリプルガラスや樹脂サッシ)にすると熱が逃げ難くなり「Ua値」は下がるため、業者が示す「Ua値」からある程度、窓の性能を推測することができます。

意外な盲点がドアの断熱。玄関ドアの断熱性能もしっかり検討しましょう。⇨ 玄関ドアの断熱性能(製品一覧)&熱貫流率(U値)ランキングベスト10

熱が大きく逃げる場所として他にも壁と屋根があり、ここに敷き詰める断熱材の素材と量(厚み)でも「Ua値」は変わり、断熱材が高性能で厚いほど「Ua値」は下がります。

つまりハウスメーカーや工務店が違っても、窓と断熱材の性能を客観的に評価することが可能となります。

Ua値[W/㎡・K]仕様基準コメント電気代の目安
1.54断熱等級320年以上前に国が定めた基準
暖冷房を入れても寒くて暑い家
150,000円
0.87断熱等級4国が定めた最高性能等級
暖冷房を入れれば部分的には快適だが、
電気代が高い
100,000円
0.6ZEH(ゼロエネルギー住宅)太陽光発電を使って、電気代0を目指す
国の補助金制度を満たす性能
80,350円
0.56G1 (HEAT20選定基準)暖房費が断熱等級4(0.87)と比べ
25%削減
75,000円
0.46G2 (HEAT20選定基準)暖房費が断熱等級4(0.87)と比べ
50%削減
50,000円
0.26G3 (HEAT20選定基準)暖房費が断断熱等級4(0.87)と比べ
75%削減
25,000円
「Ua値」と性能評価 一覧
6地域(関東以西の温暖地) 断熱等級3 電気代150,000円と仮定

簡易的な「Ua値」と性能評価表を作成しました。(「G1」「G2」「G3」は後の章で解説)

「Ua値」が小さいと高性能なのは理解できたと思います。

ただ高性能(Ua値が少なくなる)になるほど施工金額は高くなりますので、どのレベルを目指すのか予算との相談となります。

「G2」レベルならそこまで高くない

このブログで何度も紹介している「ホントは安いエコハウス」の著書である松尾さんが推奨する「Ua値」は「0.46」です。

私の小さなエコハウスも松尾さん推奨値を目指し、「Ua値」は「0.44」となりました。

松尾さんの推奨値を記事の中で紹介してます ⇨ 住みたい都道府県『評判の良い工務店の選び方』3つのポイント

「Q値」とは「Ua値」に換気性能を加えた指標である

換気と断熱

「Ua値」と「Q値」は似ている数値で、両方とも数値が低いほど断熱性能が高い住居となります。

簡易的な変換方法も「さとるパパさん」のサイトで公開されています。 ⇨ Q値⇔UA値換算ツール

大きく違う点としては、換気性能を数値に反映させているか。

住居の換気には大きく分けて「1種換気」と「3種換気」の2種類があり、1種換気の場合は熱交換器を使って温度を下げずに空気を入れ替えるため冷暖房の省エネに有利になります。(ただし、導入費用は1種換気の方が高いです。)

そのため、「Q値」の方が冷暖房費を計算する上で実際の結果に近いと言われています。

先ほど「Ua値」は「0.46」が推奨としました。「Q値」の推奨値は、Q値⇔UA値換算ツールに「Ua値:0.46」を入力して変換すると、

Q値:1.6」となります。松尾先生も「1.6以下」を推奨されています。

「Ua値」と「Q値」についてさらに詳しい情報は下記サイトがわかりやすいです。

検討している住宅の簡易的な「Ua値」と「Q値」計算方法はこちら「Q値とUA値をざっくり計算するツール Ver.2.0

「G1」「G2」は「HEAT20:高断熱住宅研究会」が定めた断熱グレード(性能水準)

断熱グレード

「Ua値」「Q値」とセットで表記される数値に「G1」「G2」があります。

これは、「HEAT20:一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が定めた断熱性能水準となります。

「断熱等級4」という国が定めた基準があるのに、なぜこのような断熱グレードを定めたのでしょう。

それは、国の定めた基準が緩すぎるから。

下のリストを見てもらえるとわかる通り、断熱等級4(Ua値:0.87)では家全体を温められず電気代も高くなっています。

Ua値[W/㎡・K]仕様基準コメント電気代の目安
0.87断熱等級4国が定めた最高性能等級
暖冷房を入れれば部分的には快適だが、
電気代が高い
100,000円
0.56G1 (HEAT20選定基準)暖房費が断熱等級4(0.87)と比べ
25%削減
75,000円
0.46G2 (HEAT20選定基準)暖房費が断熱等級4(0.87)と比べ
約50%削減
全館空調でも断熱等級4レベルのコスト
50,000円
0.26G3 (HEAT20選定基準)暖房費が断断熱等級4(0.87)と比べ
約75%削減
全館空調でもG1レベルのコスト
25,000円
「G1」「G2」「G3」と性能評価 一覧
6地域(関東以西の温暖地) 断熱等級4 電気代100,000円と仮定

G1」グレードでは25%も電気代を削減でき、「G2」ではおよそ半分になります。

1年間で5万円の削減ができたとすると10年間で50万円電気代を削減でき、その50万円で断熱グレードを断熱等級4から「G2」にあげることができれば、10年以降の家計にとってお得になります。

上の計算はざっくりしてますので、実際は家を設計するときに建築士・設計士さんと話し合うことになりますが、この断熱グレードに詳しい建築士さんと出会うことができれば話が早いです。

最近では「G3」グレードが発表され、温暖地の晴れた日であれば無暖房でも暖かい室内を保てるようです。

最近では有名な建築家である伊礼さんもG2を建てる基準にしています。

地域別グレード

上のリストは、6地域と呼ばれる暖かい地域を基準としてますので、お住まいの地域によってはもう少し上のレベルの断熱性能(Ua値)がないと「G1」「G2」グレートは取得できません。

地域分けとグレード基準のリストも下に示します。(参考サイト:建築環境・省エネルギー機構HEAT20

省エネ性能基準 地域区分
HEAT20地域区分

6地域の「G2」グレードであれば大幅なコストアップはありませんので、ぜひUa値0.46以下を目指しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました